ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

非難も賞賛もできないパン

僕は後から知ったことなんだけど、教員いじめが問題になっていて、話に聞いただけでも不愉快極まりない事態なのに、その動画がネットを皮切りにテレビ番組でも流れていたりして気持ちが沈んでくる。

 

当然こんな行為が起きていることは許されないんだけど、その上で、テレビもネットもあらゆるメディアが「悪者探し」をしているようにも思えてくる。

 

こんな悪い奴がいましたよ!と大々的に掲げることで、民衆を煽り立ててはいないか。

人はわかりやすい“悪”に対して「自分はこいつとは違うんだ」という立場から思いっきり非難を浴びせることで気持ちよくなれる。

 

その一方で面白いのは、困っていた学生に飛行機代を渡したおじさんとか、サッカーの試合後にゴミ拾いをしたサポーターなどの“良い行い”に対して「さすが日本人!」「誇らしい」と自分はその人の仲間ですよ感を出すよね。

 

都合いいなぁ

 

悪いことした人も良いことした人もどっちも自分とは関係ないじゃん。非難も賞賛も必要ない。

その出来事をきっかけに自分はどうすべきかを考えて学ぶことができればそれでいい。

悪い人に怒ったり、良い人にすり寄って自分が気持ちよくなろうとしていることに気づいておきたい。

感情が動かされた時こそ冷静に。

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